子羊チャンプ
クロエちゃんが旅立ってちょうど7日目。
車で出かけようとした際に携帯がなりました。
獣医さんからでした。
「子羊が捨てられてたんだけど面倒みれる?」
その10分後に獣医さんにいたわたし。
なんでも地元のゴミ捨て場に捨てられていたそうです。
生まれたばかりの子羊でした。
血まみれで、へその緒がまだ乾いてなくて生々しくて
おまけにこの日は朝からどしゃぶりの雨。
それでもこの子はゴミ捨て場で
立ってお母さんを呼んでいたそうです。

エビスとチャンプの初対面
この時期(5月)に子羊が生まれてくることはまず無くて
(ファームでの羊のヒートや出産の時期はコントロールされているので)
どこでどう生まれてきたのか謎。
ちょうど7日目ということもあったので、すっかり
「クロエちゃんが送って来たに違いない」
と思いこんだわたし。そして獣医さん(とスタッフのみんな)。
名前は「Champ(チャンプ)」と名付けました。
クロエちゃんの「C」をとろう!と思ったのと
男の子だったのでチャンピオンの羊になって欲しいと思って。

ファームのみんなと初対面
でも、結論から言うと助けることができませんでした。
小さな命は24時間もたなかった・・・。
生まれた日の夜の11時半。
チャンプの最期の鳴き声を覚えています。
雨はまだ止んでいませんでした。

もちろん今もですが、
当時は更にまだまだクロエちゃんを失った
深い悲しみと喪失感に襲われていて
そんなときのチャンプの死。
クロエちゃんに大変申し訳ない、
という気持ちでいっぱいで
ひたすら空に向かって謝り続けた夜。
次の日の早朝。
ようやく雨がやんだので、パドックのみんなのところに連れて行き
お気に入りの木の下に埋めました。
子羊の死は確かに珍しくはありません。
きちんとファームでお母さんの元に生まれてきても
毎年何万頭という子羊が命を落とします。
チャンプだけは違うと思ったんだけど・・・。

お母さんも、太陽も、見ることがなく
「チャンプ」という名前しかあげることができなかった。
ごめんね、チャンプ。
ごめんね、クロエちゃん。
不運だったたくさんの子羊の一頭、じゃなくて
チャンプとして旅立ったことに
何か意味がきっとあると思いたい。
チャンプのために何も出来なかった私ですが
チャンプという子羊がいたということを
知っていただきたくてここに書きました。
チャンプの魂の、なにかのためになるでしょうか・・・。
なったらいいな。
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