ラブラドールといえばアメリカやイギリスでは、登録犬種の常にトップ。
ここニュージーランドも同じく、二位に大きく差をつけ23%とトップ。
ってことは、うわ、約4頭に一頭がラブラドールだ。
小型犬人気が圧倒的な日本においても、ラブラドールやゴールデンは比較的
社会的認知の高い大型犬ですよね?
メディアでの露出度、そして何よりも補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)として
働いている主流メンバーがレトリーバーなので、彼らの影響ははかり知れませんね。

ラブラドールといえば、まず印象的なのが
「食欲」ではないでしょうか。
どんなに賢い両親の間に生まれた子でも、レトリーバーとして生を受けたからにはまず「食欲」。
食に対する情熱、海よりも深し。
それでなくとも先天的に股関節に問題がある子がいっぱいいるのに、太らせてしまってはいけません。
しかし彼らは、とても演技派です。
「もう二週間くらい何も食べていません」
という演技をさせたら、ハリウッド俳優にも負けない実力を発揮することでしょう。
レトリーバーは「くれくれ詐欺」の常習犯。
体重管理は飼い主さんだけでなく、家族全員、周囲の人間全員の協力が必要かと思われます。

体重は25kg~35kg。
40kgを超えるラブラドールもこの辺ではめずらしくありません。
我が家に関して言うと、クロエちゃん32kgの、エビス36kg。
我が家の
ワンゲル係数の高さは容易に想像していただけると思います。
*ワンゲル係数家計の消費支出に占める犬ご飯のパーセントのこと。もちろん造語。
しかし「エンドレス食欲」を持つ犬種こそ、トレーニングはしやすい。
モチベーションがありますもんね。
ただしラブラドールは、知的な刺激や興奮に関してもハングリーだと思います。
「学ぶキャパシティ」が大きい分、そのキャパシティを埋める飼い主側の努力もこれまた大変。
そうでなければすぐに退屈して、もともとの
「いたずら好き」の性格に拍車がかかったり。
おまけに彼らは
「力持ち」なので、二人掛けソファーくらいなら午前中で破壊してくれることでしょう。(エビスがやった)
それを目にしたときは「どこの業者をやとったのか」と思いました。それほど力持ち。
おまけにレトリーバーは大型犬なので、運動の欲求ももちろん大。
といってもアスリートタイプではないので、
どちらかというと、散歩のときの色んな匂いや出会うお友達ワンコなど、
外出することで得られる刺激を楽しみに散歩するタイプだと思います。
人好き、犬好きレトリーバー。
「世界に広げるぞ、友達の輪!」って思いながら散歩してるはず。

あと、外せないのが
「水への情熱」。
もともとはカナダのニューファンドランド島で漁船に乗って、魚の網の引き揚げを手伝っていた犬種。
冷たい水にもすすんで飛び込むところがかわれ、イギリスに渡った後にガンドッグに。
水の中に落ちた獲物を得意の水泳で回収し、ソフトマウスで獲物を傷つけないように運び、
ハンターさんの元にレトリーブ・・・としてブリードされたのがラブラドール。
我が家のクロエちゃんなんて、「水」とみればドブだろうが水たまりだろうが避けて通れません。
・・・というくらい水が好き。(一般的に。もちろん個体差あり。)
ゆうさんの辞書には
「水を得たラブ」ということわざが載っています。

一年を通してレトリーバーの飼い主の悩みはつきません。
それは
「抜け毛」。
今年の年頭、ペット可の借家探しをするにあたって
「ラブラドールは抜け毛がすごいからダメ」
と何度か断られて、改めてそのすごさを認識しました。
グルーミングの必要はないけど、ブラッシングは好きな子に育てるにこしたことはありません。
(我が家は見事に失敗)
ツイッターでもフォローしてくださっている方はきっと元ネタがおわかりになるかと思います。
先日
「クローカのお気楽日記」に書かれた
「サモエドは飼いやすいか」の記事。
すごく参考になりました。
「世話」「しつけ」は同じ大型犬でも犬種によってこれほど違う、という基礎知識。
「犬との暮らし」の多様性を、改めて認識させられました。
このブログの読者の皆様は、おそらく95%くらいが日本から見てくださっています。
なので、ラブラドールの飼い主とはいえ、ニュージーランドという飼育環境がまるで違うところにいる私が
この記事を書く資格はないだろうな、あんまり参考にならないだろうな、と思っていました。
が、先日、ウェブ上のある記事を読んだとき、内容の一部に目を奪われてしまいまして。
「しかし今はラブラドールやゴールデンなど、本来飼い易いはずの大型犬の牡の持ち込みが多いと言う。
それはおとなしい犬種だからと、きちんと訓練もせずに安易に大型犬を飼ってしまう飼い主が多いせいなのかも知れない。
僕だったらラブやゴールデンを訓練せずに飼うなんて勿体ない事はとても出来ない。
彼らは訓練次第ですばらしい家庭犬になれる一方で、何も訓練しなければ、一生いたずらで騒がしく、
手に負えない犬になってしまうからだ。」Dog Actually 「カワイイ犬の条件」より引用
ラブラドールという犬種は飼いやすいか?と誰かに聞かれれば
私は大きく「はい、私にとっては」と答えるでしょう。
でも、持ち込む人たちに同じ質問をすれば
「いいえ、手に負えない犬種」なのでしょう。
【↑ここに追記】
万人にとって「飼いやすい犬種」などいない、ということが言いたかったです。
言葉足らずでスミマセン。
その犬と楽しく暮らせるか否かは飼い主さんの住宅環境やライフスタイルなどによって大きく左右されると思うんです。
車を購入するときはその車種の特性をよく理解して、住宅環境やライフスタイルを考慮して決定しますよね。
犬種選びもそれと似ている、と言ってしまうと語弊があるかな。
もちろん同じ犬種のなかでも個体差はあります。
うちのクロエとエビスというニ頭を見ただけでも、性格の違いたるやものすごい。
ただ、自分がこれから向き合う犬種のアウトラインを知る利点っていっぱいあると思うんです。
MIX犬も然り。その子の親、血筋の情報をたくさん得ることで見えてくるアウトライン。
「次は体育の時間」って言われて、一体なんのスポーツをするのかわからなかったら、準備もできませんよね?
でも種目がわかることで心構えもできるし、準備もできる。
そんな感じじゃないかなあ?と思ってるんです。偉そうにすみません。
色んな犬種の情報が、もっともっと増えてもっともっと一般的になって
メディアやイメージ先行で選ぶ人が減ることを、祈ってやみません。
レトリーバーだけでなく、全ての犬種の持ち込みが減る世の中になるといいな。
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